書籍、「21世紀人になるために」から、一部抜粋させて頂いております。
詳しくは、FUJI日本ホームページをおすすめ致します。


 - 登場人物 -


三重春代
(みえはるよ)
 二十過ぎのOL。見掛けにこだわることに余念がない、現代っ子。わりと美人だが男運がなく、金持ちのイイ男を見つけたいという欲望をくすぐられ、宇宙仙人のレッスンに応じる。 初めは友達感覚だったが・・・。

宇宙仙人クリエ

 「自分は何者?」という二人の問いにアドバイスを始めたのがきっかけで、二人を自己変革の旅へと誘う。さまざまなチャネリングによる問答を通じ、新生地球人としての彼らの自覚を促すべく、愛に満ちた辛口のレッスンを展開。


Photo credit:"Dark Souls 2 Environments 21" / 90866390@N06


 レッスン7 所有欲は悩みの元じゃね

仙 君は、その「ナイスなボディ」を維持するために苦労しておるようじゃのう。

春 そうなの・・・エステとかスポーツクラブとかに通って、大変なんだから。

仙 では、そのご自慢の肉体は誰からもらったのかね?

春 もちろん、ウチの親。

仙 その親は誰から肉体をもらったのかね?

春 おじいちゃんとおばあちゃん。

仙 どこまでいっても親、親、そのまた親の連続じゃ。
  これは誰しも変わりない。

春 それが何だって言うの?

仙 つまり今の君の肉体は、祖先から続いてきた、果てしない連続の中の一つの肉体というわけじゃ。
  しかし、君が今の肉体で生まれることを選択したわけではない、ということでもあるね?

春 そーなのよ! 
  目とか鼻とか、なおしたいところ、いっぱいあるモン。

仙 そこに「所有」の感覚はあるかね? 
  「自分=この身体」と信じている地球人はいっぱいおるが、レンタルの感覚しかないと思わんかね?
  もし所有物なら自分で選べるはずじゃないかね?

春 ナルホド・・・胸や足の気に入ったパーツを、自分で選べたらいいのに。

仙 それだけ立派な身体をもらっていながら、ぜいたくじゃのう。
  ま、とにかく、「肉体=自分」というのは錯覚にすぎない、と言いたいんじゃよ。
  そしてその錯覚こそが、君たち地球人の苦悩の源である、と言ってもイイんじゃ。

春 苦悩の源? 


Photo credit:Greed / wendynelsonphoto

仙 君はシェイプアップに励んでいるようじゃが、身体を大切に扱うことは確かに必要じゃよ。
  しかし、本来君たちには管理義務しかない、ただの借り物なんじゃ。
  なぜなら肉体をはじめ、モノというモノは何ひとつ「所有」できないからじゃ。

春 「所有できない」って、じゃあ、私のバッグや服はどうなるのよ?

仙 それは、「お気に入り」という、一時の都合に合わせて、たまたま手許にあるだけのこと・・・いわば「縁」じゃろ?

春 飽きて捨てちゃったものもあるけど、気に入ったのは長いこと使ってるもん!

仙 時間は問題ではないんじゃ。
  無限の流れの中では、君の人生は一瞬にすぎん。
  君たちが自分の寿命以上に生きられないのと同じことで、永遠に所有できるものなど一つとしてないのじゃ・・・君の「心   だってそうなんじゃよ。

春 それが人間の苦悩どう関係するの?

仙 何かを「所有」しているという錯覚、思い込みから、さまざまな「苦悩」が生まれてくる、ということじゃ。
  君は今、何が一番欲しいかね?

春 新しいバッグと指輪と車と・・・

仙 物欲の多い奴じゃのう。
  車を持てば税金や保険のことで気が重くなる。
  家を持っても同じ。地震や火事の心配も出てくる。
  つまり、重荷を一生懸命背負いこんでいるわけじゃ。
  これでは死ぬまで安心できんぞ。

春 じゃあどうすればいいんですか? 
  世捨人にでもなれって言うの?

仙 簡単じゃ。
  「所有している」というのは、ただの「思い込み」だと言ったじゃろ?
  その逆の「思い込み」は何じゃ?

春 「自分はこれを所有していない」という思い?


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仙 もっと突っ込めば、「この人生の期間だけの縁でしかない」ということじゃ。
  「永遠に『所有』できるものは何もない」という感覚を、今度はからだで覚えるんじゃ。
  掛算の九九のように、自然にそう思えるまで反復して、自分の意識にすりこむんじゃ。

春 逆療法ってこと?

仙 まぁ、そうじゃね。
  所有できないものにいつまでも執着せんことじゃよ。
  何度も生まれ変わって色々な苦悩を体験するのは、「無限と有限」をとことん理解するためなんじゃからの。

春 生まれ変わりとか、無限とかよくわかんないけど、今日は仙人がお釈迦さまみたいに神々しく見えます。
  最初はなんだか怪しいジジイかと思ったけど。

仙 バカモン、何が怪しいジジイじゃ! 「愛の伝道師」と呼ばんか!
  だいたいわしはブッダより昔から生きておるんじゃ! 
  ま、わしの愛が判るようになるには、君もまだ何度か死ななきゃならんようじゃね・・・


解説

Q 「私たちは何ひとつ所有できない」とはどういうことですか?

自分のものであると信じている身の周りのものについて、バッグでも時計でも車でも、今一度じっと見つめ直して下さい。
自分のものだという実感がどれくらい掴めますか?

それらはあなたの必要に応じて近づき,いずれ通り過ぎていくものに過ぎません。つまり、期限付きの「所有権」・・・もっと判りやすく言えば「縁」ということになるでしょう。

友人、子供、パートナーのことを考えてみて下さい。
時には「自分のものだ」「誰にも渡すものか」と意地になることもありますが、やはり、去る時がくれば去ります。
自分の肉体も心も例外ではありません。

ただし、その前提として、次のことを皆さんに知ってもらう必要があります。

・人間は、「肉体」と「心(=自我)」と、」意識体(=霊)」とで成り立っている
・人間の本質は肉体や心ではなく、「意識体(=霊)」である
・肉体や心は、この人生が終われば失われてしまうもの、つまり有限である
・意識体は無限に転生を繰り返し、進化していく存在である


Photo credit:greed / ironpoison_photos_69

私たちには既に、「自分のもの」という概念がありません。
このことは後のレッスンでもとりあげますが、「人生は一回限りで、肉体の死とともにすべてが終わる」という考えを手放せない人にとって、この本の内容は無意味となるでしょう。

さて、身の周りの品々を集めることに、程度の差こそあれ、地球人の多くは熱中しています。
短い期間、縁ができたにすぎないこうした存在(肉体、そして心 ですら!)を自分のものであるとみなし、ベースにするという錯覚に、生まれてこの方、皆さんは取りつかれ、疑ってもいませんでした。

皆さんの苦しみの大半 はここから発しています。
形あるもの、物質に対する執着です。

しかし、あなたの「自分のもの」は意識体(=霊)でしかありません。
いずれ滅び行くもの、限りあるものに振り回される人生をこの機会に卒業し、「無限、永遠」という視点から人生を見つめ直すことはとても重要です。

今の、 この人生は、学びのための長い長い旅路の一コマです。
この視点は、さまざまな皆さんの苦しみを癒す特効薬となるはずです。

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人間の本質は霊(意識体)です。
そのことは以前からお話しています。
 
そして、このレッスンでも分かる通り、あなたの周りにある「もの」は、あなたのものではないのです。
でも実際に自分の手の中にあるので、自分のものと勘違いしてしまいます。

 
例えば、

いま持っているスマホやパソコン。
これらは、自分が体験するために必要なものであり、なくてはならないもの。
だから、今あるのです。


Photo credit:...ad astera per carpum... / catestorymoon

「自分で買ったから」
そう、思うかも知れませんが、そういうことではないのですよ。

必要があったから与えられたと理解すべきです。
 
逆に必要なものでなければ、いくら欲しくても手に入らない。
一時的に手に入ったとしても、すぐ離れてしまうのです。



前回の記事ではありませんが、
 
自分が体験に必要なものであるならば、いやでも近寄ってくる。
それは「もの」でも「人」でも同じです。
 
本当に不思議なものです。
私は何度も体験していますよ。

あなたの過去、よーく思い出してください。
心当たりありませんか。
 
 

続きは次回に

※記事中の<Kさん>のお話、あるいは書物などの転載内容は、ほんの一部分です。
興味のある方、詳しく知りたい方は、FUJI日本のホームページをおすすめ致します。

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「不安・恐怖」により、ついつい悩んでしまいエゴに左右されていた自分を「想念観察・感謝瞑想」によって不安・恐怖が存在できない「いま」に集中できる事を教えていただいた○○様、そして「FUJI日本」のグループ並びに、ご担当者様に深く感謝いたします。

想念観察を広めるグループ!FUJI日本



一人でも多くこの記事を知ってほしいので、よろしくお願い致します。
いつもありがとうございます。